徘徊防止に役立つ資格「認知症ケア専門士」

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資格を取得するなら「認知症ケア専門士」

認知症ケアを学べる資格

ほとんどの場合、認知症が原因で徘徊が発生します。そのため、介護職として徘徊防止に取り組む際は、認知症ケアに関する知識が求められます。そこでおすすめの資格が、認知症ケア専門士です。一般社団法人日本認知症ケア学会が認定する民間資格で、認知症ケアに関する専門的な知識や技術を学べます。
日本では高齢化が進み、それに伴い認知症を患う高齢者も増えています。そのため、認知症の高齢者に対するケアの充実は国の重要課題となっています。この課題を解決するために、認知症ケアに関する専門的な知識と高度な技術を備えた専門家を育成することを目的に創設されました。2015年時点での累計合格者数は4万3,000人以上で、合格率は5割程度です。受験のために国家資格などは必要ありませんが、実務経験が求められます。そのため、受験者の多くはすでに介護職として活躍しています。

認知症ケアを学べる資格

取得方法

認知症ケア専門士の試験を受けるためには認知症ケアの実務経験が必要です。1次試験と2次試験がありますが、1次試験で合格した分野は5年間有効なので、不合格になっても翌年に再挑戦できます。なお、1次試験は筆記で、2次試験は論述・面接です。

更新制の資格

認知症ケア専門士は生涯学習の機会提供などを目的としているため、定期的に更新をすることになります。5年ごとに更新しますが、その間に30単位以上の取得が求められます。単位の取得は、学会や講演への参加、論文の投稿などによって行います。定期的に更新の機会を設けることで、最新の知識や技術を学べるだけでなく、同業者との交流や連携を深められます。さらに、更新の際に一定条件を満たしていれば、認知症ケア上級専門士の試験を受けられます。これは、認知症ケア専門士の上級資格であり、取得すればチームリーダーや地域のアドバイザーとして活躍する機会を得られます。

活躍の場が広がる

認知症ケア専門士は更新制の資格であるため、認知症ケアに関する学習を生涯を通じて続けるという義務が課せられています。資格保有者は、医学的な根拠に基づいた最新の技術や理論を活用し、認知症ケアに携わることができます。当然それは、徘徊防止にも役立つスキルです。
また、資格保有者の多くは、介護施設だけでなく医療施設や地域支援包括支援センターなどで活躍しているため、自身の活躍の場を広げたい人にもおすすめです。高齢化が進む日本において、資格保有者の需要はさらに伸びていくでしょう。以下に、認知症ケア専門士の公式サイトを紹介します。こちらの情報も参考にしてください。